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きらめきフォトコン審査会 前原さんが最高賞に輝く

JAたまなは3月6日、第13回きらめきフォトコンテストの審査会を本所で開き、最優秀賞のJAたまな賞に前原藍さんの作品、タイトル「皮とれちゃた」を選びました。

同コンクールは未来に伝え残したい農業・農村・伝統などへの地域意識の向上を目的に毎年開催。国消国産や家族と農作業、地域の担い手など6テーマで募集しました。
 

審査員にはプロカメラマンの長野良市さんを招き、JA役員と応募作品496点からJAたまな賞1点、きらめき賞5点、入賞10点を決めました。

最優秀賞:JAたまな賞

タイトル 「皮とれちゃった」

講評

場面の二人の表情のなかに歯が見えている。その表情には自然な会話、語らいが伝わってくる。画面構成を縦位置で撮ったことで、ミカンの葉に囲まれた現場の雰囲気とそこで行っている作業が具体的になっている。主催者が求めるテーマを十二分にクリアーしたとても良い作品になっている。

きらめき賞

タイトル 「10年に1度の年紀祭 出航開始~」

講評

過去見たことがない行事写真である。海の上?だから横位置写真にすればもっと広がりが表現できた。しかし、このような行事が行われてきたことが記録として残されなければならない。

タイトル 「白菜のドレス」

講評

写真を読ませる、という意味では画面を想像させる面白い作品である。大きな白菜の下に寝込んでいるようにも見えるし、ただ抱え込んでいるようにも見える。子どもの表情と白菜だけのシンプルな表現。状況を想像させ、サプライズの場面を演出した。何と叫んでいるのか興味深い。

タイトル 「未来のファーマーたち」

講評

今一歩近づけばさらに良い写真になった。たとえば手前の子牛の頭を大きくとか、手前の子供さんを大きく撮ることで主役を決めるとか。ほのぼのとした場面をもっと強調したい。

タイトル 「世代継承の笑顔」

講評

とても幸福感を感じるよい場面である。写真的には今一歩近づき、広角レンズでお年寄りを撮り強調してみてはどうだろうか。明るい日差しの中で、笑顔広がる表情は幸福感が溢れている。

タイトル 「厄払い」

講評

この作品をまずは一番に拾い上げた。単なる記念写真ではない、「厄払い」としめ縄の前に緊張した面持ちで写る青年たちの“まじめな”表情が伝わってくる。欲を言えば、撮影者の立つ位置が少し右、背景の注連縄の下がる提灯と画面左右の空間を均一にすることで完璧な作品になった。写真本来の記録と芸術性が見え隠れしている。

入選

タイトル 「3世代の餅つき」

講評

場面を上から見下ろし、一番手前の子の表情を主役にする、大胆な構図である。しいていえば左手前に写るトレイに何かが載ってほしい。

タイトル 「大きく育ちますように」

講評

この作品もみながらいろんなことを考えた。タイトルが子どもと手前に芽を出した苗双方に願いを込めたシーンになっている。演出の指示は子供には当然必要だが、むしろ親の子供に対する思いが溢れた写真になっていることが良かった。

タイトル 「次、鼻つまみます」

講評

「地域の担い手」「我が家の跡継ぎ」の視点で選んだ。室内で撮られた子ども写真の中でバランスが取れ、子どもの素直さが撮れていると判断した。タイトルが分かりずらいところが少々残念。

タイトル 「家族でみかん狩り」

講評

蜜柑山の風景がうまく撮れている。奥の集落、右側の畑にみのる蜜柑、人の影をはっきり写すほどのさんさんと降りそそぐ太陽の光の中、オレンジ色の大袋を抱える家族。場所とひとの動きが良い写真になっている。

タイトル 「弁当うまっい!!!!」

講評

真ん中にいる少年の表情が作品を引き立たせる。この弁当も(国消国産-地元食材を美味しく食べている様子)にそったものと考えた。「食料維持産業」としてのJAの力はますますはっきされなければならない。美味しく食することができることほど幸せなことはない。

タイトル 「早く玉ねぎを食べられるようになってね」

講評

収穫体験の喜びと、お父さんが発したと思われるタイトルのことばに笑顔溢れる家族の幸福感が伝わる。縦位置写真にしたことで画面が引き締まった。

タイトル 「58白鳥神社例大祭 華麗に舞う」

講評

神楽を少女が舞う、その場面を私はまだ見たことがなく、それだけでも驚きだった。舞う少女の真剣な顔立ちに感動。辺りは暗く動きがある場面なので撮影としては難しい。縦位置になっているが、天井が広く写りすぎなので、横位置写真になれば現場の雰囲気がさらに表現できたのではないだろうか。

タイトル「ひぃばあちゃんと餅つき」 

講評

餅つきの日のワンシーン。当日の家での作業が想像される。ばぁばが見つめる先にもちを丸める孫の様子が、緩やかに流れていく時間を感じる。できれば手前のもろ板に餅が並んでいるとさらに状況がみえてくる。

タイトル 「無病息災を願って」

講評

南関地区で行われているこの伝統行事は、独特のお祭りである。子どもを食む龍?の顔立ちがもっと写っているとさらに迫力ある写真になった。

タイトル 「おもいけれども、急いで、急いで」

講評

俵ころがしの祭りの場面が意外と出展されていない。この写真のキーになるのは左端に写る猫のキャラクターかもしれない。この猫が場面のもっと右に入ってくれば、主役の俵をかかえた子どもたちの様子を引き立たせることになった。でも記念の記録である。

全体講評

 今年も子ども被写体の良い写真が多くみられた。選ぶ側としてはどれを入選にするか難しい選択を迫られる。子どもを撮ることが応募者にはやり易いから応募数も多いわけだが、最終的には写真に物語性があるかどうかが分かれ目になる。しかしながら、子どもを地域で語ることこそ、地域の未来を語ることに他ならない。食事風景、伝統行事、楽しい農作業、担い手、家族団らんの場面、これらにこれからも子どもたちが主役として場面に入ってきてほしいと思う。

 人間、必ず歳を取る。だからこそ、地域をまもってきたじぃじとばぁばの顔が欲しいのである。まぎれもない記録の証だから。でも、意外とそのシーンが少なく感じている。

 私は一人一人の人生の集まりがあってこそ、暮らしやすい地域が在ると思っている。そこには地域を「語れる」素材があるからこそ幸せな生活が実現するのだと感じる。その仕掛けの一つにこのフォトコンテストが役立っている。