実需に合った銘柄品種推進: 熊本・JAたまな普通作部会協総会

JAたまな普通作部会連絡協議会は8月上旬、玉名市内で総会を開き、部会員やJA役職員ら約60人が出席した。2018年産麦の集荷実績や米・大豆の出荷契約状況について協議。実需者ニーズに合った銘柄品種を推進し、水田の有効利用に取り組むことを確認した。

JAは14年産から米の輸出を開始。大手回転ずしチェーンと提携し多収米「やまだわら」を出荷している。麦では、小麦「ミナミノカオリ」の中でタンパク質が12・5%以上だけを「Premium T(プレミアムT)」として出荷。18年産の「Premium T」の集荷実績は387トン(前年比254%)と増え、「ミナミノカオリ」全体の38%を占めた。

JA担当者は「葉色値と葉伸長調査による適切な追肥で、タンパク含有量の向上に取り組んでいる。定期的な栽培講習会で収量・品質の向上を後押ししている」と話した。JAの浦津健次組合長は「ブランド米や多収性米などが増加する中、実需に合った品種栽培に取り組み、農業者の所得向上を目指す」と話した。