直播きで作業負担軽減・農研と共同で実証実験

玉名市岱明町の農事組合法人野口は5月26日、約75aの田んぼに直(じか)まき機を使い多収米「やまだわら」の種子をまきました。

水を張っていない乾いた田んぼへもみ種を直接まくことで、育苗作業の負担を減らすことができます。  

同法人(構成員58名、面積約110ha)は平成30年から農研機構九州沖縄農業研究センターと共同で、直まき実証実験を始めました。

直まき機はトラクターの後部に取り付け、畝(うね)を立てると同時に種をまきます。

令和2年度産の収穫量は水田への田植えによる栽培と同程度でした。

同法人の田畑浩士組合長は「直まき機を使えば2人で作業できる。実験を重ね、機械の精度も上がっている」と期待を込めます。

直まき機は、米以外にも麦や大豆をまくことができ、省力化による人件費などの費用削減にも繋がります。

今後も実証実験を重ね、本格導入を目指します。