温州ミカン 根域制限マルチ試験 高品質果実生産を目指す

JAたまな柑橘部会は温州ミカンの高品質果実の安定生産や農家所得向上を目的に、玉名市内の園地で根域を制限するシールディング・マルチ栽培試験を実施しました。

柑橘部会ではマルチシートの被覆の拡大強化により品質向上対策を進めてきました。

今回の試験により更なる高品質果実の生産安定を図り、ブランド価値を向上させる狙いです。

試験園ではスピードスプレーヤー等の機械走行にも支障がないよう、樹の株元から1.3メートルの地中に専用シートを埋め囲みました。地表面にマルチシートを被覆するため、従来に比べ根域への雨水流入を防ぎ、被覆域を超えた根の伸長も防ぎます。かん水設備を導入することで、乾燥ストレスの調整ができ、適度なストレスにより高品質果実の安定生産につながっていきます。

部会役員は「作業には重機、設置条件にはかん水設備が必須だが、今後の効果に期待が持てる。試験を重ね、管内への導入及び推進方法を検証していく」と話しました。

下記参考(※農研機構マニュアル転載)