第58回熊本県野菜振興大会

熊本県や県下市町村、JAグループ熊本などで構成する(一社)熊本県野菜振興協会は2月2日、熊本市のホテル熊本テルサで第58回熊本県野菜振興大会を開きました。

県内の野菜生産者をはじめJA、行政、市場や輸送関係者などが集まり、総力を結集して消費者から支持される“熊本野菜ブランド”の構築を進めていくことを誓いました。

この大会は、県野菜振興のための課題認識と意識統一を図ることを目的として、2年に1回、生産者や関係者が一堂に会して、地域枠を超えた生産組織の連携で生産力・販売力の強化を目指します。1960年から続き、58回目を迎えました。

大会では情勢報告、優良事例発表、大会宣言や記念講演などが行われたほか、大会に先立ち野菜組織活動コンクールの表彰式もありました。

JAたまな管内の表彰者は下記の通りです。

【熊本野菜組織活動コンクール会長賞】

秀賞 玉名農業協同組合 中央集荷センター トマト部会(部会員118名)

■活動内容

1.コスト低減の取り組み

(1)黄化葉巻病耐病性の高品質な品種の導入を進め、小玉果が減少(H30年から28玉/箱以下の割合が10%減少)、選果効率が向上した。

(2)2S未満の出荷制限を設けたことで、選果効率が向上、選果に係る人件費や電気代が低減した(H30年から稼働時間が20%以上減少)

2.生産性向上の取り組み

(1)積極的な契約販売や消費者ニーズに即した別注販売を行い販売単価の底上げに繋がった。また、800g小箱等のアイテム品の活用にも取り組んだ。

3.品質向上の取り組み

(1)既存品種から新品種への移行が図られ、黄化葉巻病耐病性品種が増加したことで発病株が減少(R4年の発病株率1%程度)、可販果率が向上した。

(2)定期的に査定会・目揃え会を実施することにより、部会員の品質への意識づけが図られると共に、市場関係者を招いて実施することにより、消費者や市場の要望把握ができた。

【熊本野菜園芸功労者表彰】

玉名農業協同組合 北部集荷センター いちご部会

部会長 鶴田 秀忠様