熊本県農業コンクール大会表彰式 JAたまな管内から4部門で受賞

令和5年度熊本県農業コンクールの表彰式が1月31日、熊本市内で開催され、各賞を受賞した個人や法人代表者45名が表彰されました。

農業コンクールは熊本県や農業団体、熊本日日新聞社など12団体主催で毎年行われ、今年は~集まれ!くまもと農業の宝~をテーマに開かれました。JAたまな管内からは各部門に3名と1法人が受賞されました。

各賞の受賞者は次の通りです。

【経営体部門】西田 光、久美 様

サラリーマンを辞め、全く経験のない農業に転身された西田さん。

国の事業を活用し、平成26年にミニトマト農家で1年間研修され、翌年よりミニトマトの栽培を開始。日々「収量の最大化」を目標に栽培管理と経営を実践されています。地域内では他の若手生産者等と技術を共有し地域の生産レベル向上を図るとともに、スマート農業機器を活用した生育や管理の「見える化」により、反収18tを達成。更なる収量アップ及び品質の向上を目指し、毎年新技術への投資も継続されています。

【新人王部門】宇佐 仁孝 様

ご両親の農業への熱心な取り組みを思い出し、大学卒業後親元就農の道を選択された宇佐さん。

平成28年に就農し、若手農業者で組織する「4Hクラブ」でプロジェクト活動やボランティア活動等に取り組むと同時に、農業経営に関するノウハウやトマトの環境制御技術などを習得。新たにミニトマトを導入し、トマトと作型を分散することで経営安定に取り組まれています。就農当時からの『楽する農業』を目指して、自分に合った栽培技術確立のため日々新たなことにチャレンジし、コスト削減や省力化等を図るとともに更なる収量アップを目指されています。

【地域農力部門】農事組合法人 野口 代表 田口 典明 様

玉名地域における先駆的な組織として岱明町で平成26年に設立された田口組合長率いる「農事組合法人 野口」。

圃場整備事業を活用した大規模農地の集積をきっかけに、水稲・麦・大豆の土地利用型作物等の効率的な生産を行い、現在では経営面積を121haまで拡大。法人設立後は、輸出用米として「やまだわら」の栽培や省力技術として『畝立乾田直播』の実証試験、菊池地域との耕畜連携に取り組み、これからも地域内の優良農地の更なる活用を目指されています。

【地域貢献賞】西浦 誠志 様

JAたまな玉東スモモ部会長として、ハニーローザの出荷数増加のため、簡易屋根掛け施設を導入し、裂果の減少、安定的な栽培を実現。平成21年に開発したアイスクリームは、ふるさと納税の返礼品として評価も高く、ハニーローザの知名度向上に寄与した。

平成23年度から、生産者と玉東町が中心となって、収穫祭を開催するなど、ハニーローザの産地化、地域特産品化に貢献している。